ダイビングはお金のかかる娯楽である。これは間違いない。よって、身に着ける器材は「金目のもの」である。
日本ではあまり気になることはないかもしれないが、海外では所によって「ダイビング器材の盗難」を聞く。特に海外リゾートなどで、器材庫がゴツい鍵付きになっていることを経験した人も多いだろう。
ダイビング器材は「金目のもの」であるためか「ショップの番犬」が結構目立つように思う。筆者が継続して通っているダイビングショップで、犬を飼っていないところは1箇所のみである。(ただし、その1箇所は猫を飼っている。)今回は犬を取り上げてみようと思う。
筆者の独断と偏見であるが、ダイビングショップの飼い犬は以下のように分類されると思われる。(ダイビングショップでなくても大体同じになってしまうと思うがご容赦頂きたい。)
1.正統派番犬型
柴犬系などの日本犬が多いように思う。特に初めての客が来ればキャンキャン吼えて、番犬の役目を果たす。中にはダイビングボートにも「同行」する例がある。(海賊が来たら撃退してくれるのかな?)
2.マスコット犬型
ゴールデンレトリバー等の、おとなしめのあまり吼えない癒し系の犬が多いように思う。「ルックス勝負」でノンダイバーの同行者にも大人気。
3.悪戯犬型
客の着ているものを引っ張ってみたりと悪戯好き。番犬の役目もそこそこする。マスコット犬型との線引きが曖昧のようにも思う。
筆者がかつて何度となく通った伊豆半島某市のダイビングショップの飼い犬は悪戯犬兼マスコット犬であった。女性客の着ているものを引っ張ったり、はしゃぎ過ぎて骨折したりと「大活躍」であった。
4.番犬に向かない型
筆者が継続して通っているショップにこの例がある。初めての客にも腹を見せてゴロンと寝てしまうので番犬の役目はあまり期待できない。(飼い主がそう話しているので間違いない。)あまり吼えず、吼えるときと言えば「メシ食わせろ」「散歩につれていけ」のおねだりくらいかもしれない。
ショップの番犬で忘れられないのは、今から10年以上前に行った、奄美諸島のダイビングショップ(宿併設)の例である。ここにはその当時正統派番犬が数匹とマスコット犬が一匹飼われていた。
このうちの「正統派番犬軍団」は、いつも宿入口近くでじゃれあっている(レスリングをしている?)のであるが、入口のチャイムが「ピンポーン」と鳴ると、じゃれあうのを止め、じっと入口を見るのであった。そして怪しそうな人物でないと分かると、レスリング再開!である。入口のチャイムが鳴るたびにこれを繰り返すのである。見ていて感心したのであった。
さて、皆さんの行きつけのダイビングショップに番犬はいるだろうか?その番犬は上記のどのタイプに近いだろうか?
※写真と本文は関係ありません。
文責:折原 俊哉(会員)
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