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地球の潜り方

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その17 =装備と重量=

 皆さんはダイビングの際にはどんな装備で臨むだろうか。

 少なくとも、現在の基本的装備として下記がある。
・スーツ
・フィン(無かったら殆ど泳げない)
・ブーツ
・ナイフ
・ウェイト(及びベルト)
・グローブ
・BC
・レギュレータ(含オクトパス)
・残圧計
・コンパス
・深度計
・マスク
・シュノーケル
・ダイブコンピュータ(あるいは時計)
・ライト(夜間は必需品)
・シグナルフロートやシグナルミラー(持っていくか否かは状況により判断)
 上記以外に、ステンレス製の指し棒や水中ホーン、ストロボライト、カレントフックなどを持っている人も多い。色々な装備を持って行けるように、BCのポケット等も各社工夫しているようである。(水中ではマスクのフレームで視界が制限されるが、一部のBCにはこれを考慮していないのではないかと思えるようなものがあるのは残念である。)
 また、最近はカメラも標準になりつつある。筆者は以前に安価なハウジング付きコンパクトカメラを水没させて以来怖くて持てないでいるが、現地でデジタルカメラを借用することはあり、デジタルカメラの便利さにはいつも感心している次第である。
 しかし、人間の脚は2本だし腕も2本である。身につけられるもの、持っていけるものには限度がある。いくら水中では重量が浮力で相殺されるとはいえ、持っていくものが多ければそれなりに大変になるはずである。これまでのコラムでリスク管理云々と言っておいて大変失礼になるのだが、ここではリスク管理上のことはひとまず置いておき、Cカード取得時の教本を手元に、どこまで身軽にダイビング出来るか少し考えてみたい。

・スーツ
 水温が高く、岩や珊瑚で怪我をする心配がなければ不要。水着+Tシャツでいける。寒がりでないことも条件。
・ブーツ
 足場が悪くなければフルフットフィンを使えるので不要。
・ナイフ
 使うような状況がないと分かっていれば不要。(流れが無く、ロープ等に絡まる心配もない場合)
・ウェイト
 技術が上がれば不要あるいは少なくできる。
・グローブ
 使うような状況がないと分かっていれば不要。なお、一部リゾート地で着用禁止があるのは各位御承知の通り。
・BC
 ハーネスだけでダイビング出来る技術があれば不要。(筆者は八丈島で5年ほど前に、ハーネスだけで潜っている人を見たことがある。これ一度きりである。)
・残圧計
 自分の空気消費量が把握できていて、昔のJバルブ付きタンクで潜れば不要。(だけど今は殆ど見あたらない。)
・コンパス
 水中視界が良くエントリー・エキジット地点(あるいはボート)から目視可能な範囲で潜っていれば不要。ナチュラルナビゲーションが完全に出来れば頼ることを少なくできる。
・シュノーケル
 長時間の水面移動がなければ不要。
・ダイブコンピュータ
 ダイブテーブルを忠実に守れば不要。(潜水時間は短くなるが、減圧症を発症する可能性も小さくなる。)

 さて、上記のように装備を省いて潜った場合、レジャーダイバーの技量では今よりもずっと行動範囲が狭くなる。その日の海の状況によって装備も変わってくるので、結局のところ、基本的装備を大幅に省くのは難しい。筆者もそうであるが、その時の状況で省ける装備はナイフやシュノーケルやシグナルフロート(シグナルミラー)くらいではないだろうか。結局、殆ど何も省けないという結論になってしまった。なるべく身軽に潜るためには、どうやら装備の軽量化が一番のようである。
 最も重いのはタンクであるので、リブリーザ式潜水具(10年ほど前に発表された”フィーノ”もこれの仲間)の軽量化・低価格化か、現状方式でのタンク軽量化、あるいは高圧化(但し対応するレギュレータが必要)による小型化がよいだろうが、今のところ”画期的新材料”はないようで、当分望み薄である。
 これ以外にも、軽量で水切れがよいBC(あまり売れてはいないようであるが、東京都内のアトリエ某の製品はこれに近いものと思う)や、軽量で水切れが良く保温性の高いスーツなどがあるとありがたいであろう。

 以上

文責:折原 俊哉(会員)

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