地球の潜り方
その8 =自然の逆襲=
ここ数年、BSEやSARS、鳥インフルエンザ等々の新手の伝染病や、久方ぶりに流行している伝染病の記事が多い。人には伝染しないようだがネコエイズというネコ科の動物に感染する病気もあり、最近の新聞記事では動物園のライオン(トラだったかもしれない)がネコエイズで死んだそうである。
なお、「新種」といっても、実は昔からあったものが検査技術の向上で「新種」と確認されるということもある。よって「新種」全てが本当の意味での「新種」とは限らない。
それにしても、最近の伝染病騒ぎは何かしら尋常でないものを感じる。一部記事にも出ているが、自然が人類に対して逆襲しているのではないかと思ってしまう。(もし生物テロであったらもっと嫌なことである。)
自然の進化というものはどういうものかわからないが、もし自然(地球)に意思があって、その進化の表れが伝染病という名の”自然の逆襲”であるとしたら、我々は自然に対してもっと謙虚になる必要がある。ダイビングは自然を相手にするスポーツの一つである。ダイバーは率先して自然に対して謙虚でありたい。
筆者は清貧主義者、菜食主義者ではないが(ハンバーガーは大好きだ!)、今のような食生活が今後も続く保証は全くないことを、今のうちから意識しておくべきではないだろうかと思う。
体のことを考えても、特定の食物だけを多く食べるのは危険である。肉ばかりでなく、魚ばかり食べ過ぎることも決して良くない。
どのような食物にどのような毒物が蓄積されているか、どんな病原菌に感染しているか、検査技術の発達により今後どれだけ明らかになるか分からない。あなたが偏食気味で、好んで非常によく食べるものがあったとして、もしその好物から毒物などが検出されたらどうなるだろうか。それだけ発症する可能性が大きいのである。
このような事態になるリスクを低減するためにも、また偏食による各種疾患にかかる可能性を低くするためにも、偏らずなるべく多くの食品を食べることを心がけたい。
文責:折原 俊哉(会員)