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地球の潜り方

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その80:ダイビング中にものはとってはいけないが・・・。

 レジャーダイビングでは、水中でもの(水中生物)をとってはいけない。万一水中生物を無断でとったら密漁になる。これは初歩で習うことである。
 筆者がお世話になったことのあるダイビングガイドで、2020年からの新型コロナ禍でレジャーダイビングがほぼ停止していた時期に、収入を得るための手段として、副業で漁師の仕事をした人がいるが、これは勿論密漁ではない。

   筆者がCカードを取得した、1990年代前半で既に「水中でもの(水中生物)をとってはいけない」だった。ただし、これから少し遡ると状況が少し違うようである。

#  筆者がCカード取得後しばらくの頃、1990年代半ば頃の話であるが、当時の職場の別部署に、筆者より干支一回りほど年上の、静岡県出身の方がいた。その方が学生当時の話だったようなので、恐らく1970年代前半のことだろう、沼津や大瀬崎あたりで「体験ダイビング」をしたことがあるそうだ。

   その「体験ダイビング」の内容というのが、1990年代半ば当時から見て随分「おおらか」だなあと思った記憶があるので、今から見ても間違いなく「おおらか」なはずである。体験ダイビングといえば、非常に限定された水域で「浅い水深に浸かる」というイメージが強いだが、その方の話を聞く限りでは、オープンウォーターダイバーと同じようなダイビングを行っている感じを受けたのだった。  しかも、水中でウニか何かを取ったというし、それを漁師もあまり咎めなかったそうだ。(当人が本当のことを言っていたとしてだが)今だったら(1990年代でも)許される筈はない。

#  このようなことが成り立つのは、ダイビングを含めた海洋レジャーを楽しむ人が非常に少なかったからに他ならないだろう。
 それなら、今のようにバブル経済期と比較したら「大分おとなしい」レジャーダイビングが「適切な状態」なのかと言えるかというと、そんなことではないだろう。人が海に入ればその分その海域の水底は多分荒れてくる。今より更にダイビング人口が減り続けても「水中で生物を取ることが解禁される」にはならないはずである。レジャーでの「ハンティングダイブ」なるものは恐らく成立しないのではないだろうか。

   ダイビング中に例えばマグロを見て「旨そうだな!」「一匹幾らになるかな?獲って売ってみたいな」と思う人も結構いるかもしれないが、それは「夢の中で楽しんでください」ということに致しましょう。

注:写真は記事と関係ありません。

文責:折原俊哉(恵比寿潜酔会・懇親会系幹事)

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