地球の潜り方

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その59 ダイバーのための体作り

今年(2017年)の2月のこと、会社の福利厚生の一環で「体力測定」があった。もちろん会社に自前の設備などはないのでスポーツクラブとの提携である。

筆者の身体バランス測定結果。上下バランスが「やや不均衡」。

筆者の身体バランス測定結果。上下バランスが「やや不均衡」。

 

測定項目は健康診断と同じように身長・体重から始まって、最近の電極付き体重計なので脂肪量や筋肉量を同時計測、この他に閉眼片足立ち、長座体前屈、棒反応時間、握力、垂直飛びであった。筆者の場合、握力が子供のころから弱く、これが「体力年齢」を引き上げる原因の一つになっているが、今回も同じであった。

 

筆者の筋肉バランス。下半身側が強い。

筆者の筋肉バランス。下半身側が強い。

さて、この時の結果で注目したのは、体のバランスである。上半身、下半身それぞれ単独では一応「均衡」なのだが、上下バランスは「やや不均衡」で、下半身側が発達という結果だった。

 

筆者の場合、毎朝の軽いストレッチ、腕立て伏せは30年以上続けており、数年前からは寝る前に体幹を使う運動も軽く行っているが、これに加えて、約3年前から、昼食時に階段8階分をエレベータを使わず昇り降りしているので、この結果が「下半身側が発達」のようだ。

昨夏前以降、業務変更に伴う疲れからか体重が数キロ減っており、このままではよくないと思いつつ、階段を昇る時に体が軽くなったことをはっきりと感じるし、スポーツは「まずは足腰を鍛える」からなので、まあ、これもいいかな、などと思っていたが、絶対的に弱くなってはちょっと困る。ダイビングに悪影響が出たら問題である。

そこで、ダイバーのためのトレーニングは何があるか、少し調べてみた。

ダイビングは一応スポーツであるし、フィンキックが重要なので、すぐに出てくるのは、やはり下半身を鍛えることであるようだ。(下記)

引用元: My Diving Page (http://lonver.blue.coocan.jp/training.htm)
■ダイバーのためのトレーニング講座

ダイビングは、水中を漂ってる時にはほとんど無重力状態なのですが、1ダイブでの消費カロリーは 200~300kcalというデータもあり、やはりそれなりの体力が必要になってきます。 例えば、潜るに至るまでの器材の運搬や長時間の移動、わずか数分とはいえ10数kgの器材の陸上での装着、水面や水中でのフィンキック、エギジット時の足のふんばり、等々。

日頃の不摂生がたたると、フィンキックで足がつってしまったり、酸欠で頭痛を起こしたり、水中で置いてけぼりをくらったり、それが原因でパニックに陥ったり、はたまた器材の装着時やエギジット時にバランスを崩して転倒して怪我をしたり、、、いい事はありません。

特にダイビングに限らず、まずは足腰の筋力アップが必要でしょう。

筋肉のバランスを崩さないよう、関節を曲げるための「屈筋」と、伸ばすための「伸筋」はペアで鍛えましょう(例えば腹筋と背筋)。

腕立て伏せやヒンズースクワット、ダンベル体操などのように、体重やウエイトなどで負荷をかけた状態で筋肉を伸び縮みさせる「動的筋収縮」は、いかにも鍛えてるぞという感じですが、胸の前で手を併せてぐっと押し続けるような「静的筋収縮」でも、もちろん効果があります。

事前と事後のストレッチをお忘れずに。 事前のストレッチは、筋肉や関節を痛めるのを予防しますし、事後のストレッチをするかしないかでは、翌日の筋肉痛の具合が変わってきます。

ラジオ体操のように、リズムに併せて反動をつけてというのは本来好ましくなく、下手をすればこれで筋などを痛めてしまうこともあります。 あくまで自分のペースで、筋肉や関節の硬いところなどを重点的にするのが良いでしょう。

【上記は当該HPの一部を抜粋。下線は筆者が加えたものです。】

 

 

この他、探していて「おっ」と思ったのは、仙台にあるダイビングショップである。単に鍛えるだけでないトレーニングを行っているようである。場面別にトレーニングの必要性を解説している。

引用元:REI DIVING CLUB(レイ・ダイビング・クラブ)HP
http://www.netdiver.jp/14256148357521

いつまでも健康にダイビングを楽しめる体作り

ダイバーのためのフィジカルトレーニング

今期(2015年)より新しい講習会を開催しています。講習会の名称は【ダイバーのためのフィジカルトレーニング】です。専門のフィジカルトレーナーにご協力いただき、最新の理論でメニューを組み立てています。
ダイビング後にすぐ疲れる… 」「力がない… 」「バランスが悪い」「体が固い… 」 を解消して、“長く健康にダイビングを楽しめる体” を一緒に作りましょう!!

トレーニングは下記のことを中心に組み立てています。
・泳ぐ時に必要な体幹のトレーニング
・タンクを背負って、スムーズに立ち上がる動きのトレーニング
・ボートのラダー(はしご)を上がる時に必要な筋肉のトレーニング
・ボートの上でふらふらせずに歩くバランストレーニング
・フィンの脱着をスムーズにする柔軟性向上(稼動域を広げる)のトレーニング

講習会に参加すれば、体の負担が軽減し、今まで以上にダイビングを快適に行えるようになるでしょう。“ ダイビングを通して、健康な体を作りを!! ”
シニア世代はもちろん、若い世代にも効果的なトレーニングです!!!

【上記は当該HPの一部を抜粋。下線は筆者が加えたものです。】

 

上記2つの記事を見ると、足腰のトレーニングもあるが、腕立て伏せ、体幹のトレーニングや柔軟性向上のトレーニングもあり、ただ足腰を鍛えていればよいということではないことが分かる。

念のため、ダイビングクラブを持っている某スポーツクラブチェーンのHPを見たが、上記のような宣伝は載っていなかった。希望すればできるのかもしれないが、わざわざ宣伝するほどのことでもないということかもしれないし、会員限定で案内を出しているのかもしれない。(このあたりは詳しく調査しておりません。調査不足をお詫びします。)


スキューバダイビングは時間を競わないスポーツ。長く続けられるよう、バランスのよい体作りを行いたいものである。そういう筆者は、体重を回復すべく、意図的にメタボな食事・・・。おっと、これではいけない!!!!

 

注:筆者の体力測定結果を写したもの以外の写真は、本文及び引用元と関係ありません。

 

by Orichan

文責:折原 俊哉(恵比寿潜酔会・懇親会系幹事)

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