地球の潜り方

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その68 専用グッズ?それとも汎用グッズ?

当たり前であるが、ダイビングをするにば器材が必要である。

器材のお世話になると言っても「重器材」「軽器材」だけではない。これ以外に、メンテナンス用品や「小物」と言われるものがある。この他に、場合によっては「小物」の範疇に入れられる場合もあるが、衣類がある。

メンテナンス用品や小物類は「ダイビング専用」というものが結構あるが、専用の小物をいくつも置くと場所もとるし、「ダイビング用」が比較的高価格になったりするものもあるようなので(注:あくまで筆者の感覚です)、できれば「汎用グッズ」で代用したい、他の用途と兼用にしたいという人もいるだろう。

これまでも本コラムで器材を取り上げたことがあるが(拙著その17.18、37)、今回は、筆者がこれまでに、汎用品かそれに近いものでダイビング専用品を代用、あるいはその逆を実施した例、兼用した例を思い出してみた。(不適切な使用例もあるかもしれないが、その場合はご容赦頂きたい。)

1.UVテックとアーマーウォール

 UVテックはフィン、マスク、スノーケル、レギュレータのホースなどの、樹脂製品・ゴム製品の手入れ用品だが、「シリコン入りで乳化させたものなら何でもよいだろう」と、自動車の内装等の手入れに使うアーマーウォールで代用したことがある。現在はというと、この逆で、UVテックで自動車の内装の手入れをすることがある。

2.水中ライトと業務用ライト

 筆者は出張先(工場や工事現場)で、機械類の検査をする際に、ライトを使う。このライトを、「大は小を兼ねる」ではないが、「明るい方がいいだろう」と、ダイビング用(700ルーメン)と兼用にした。通常の懐中電灯に比べれば格段に明るいので、大きなタンクの中など、大きな空間内で使う分にはよかったのだが、機械類の検査では光量を落とした状態でも「明るすぎる!」と周囲からは不評なのであった。

3.ダイビング用吸湿タオルと自動車用セーム皮・吸湿タオル

 これなど代用と言えるものではないが、購入当初はダイビングで使い、傷んできたら、車の手入れ(最初の汚れ落とし用)に使うというものがある。

 上記はほんの一例のそのまた一例程度にすぎず、例えばアクセサリー類なら100円ショップで売っているものを如何にうまくダイビングで使うか等々はダイビングショップのSNS等で多数発信されていることと思う。これからも「快適ダイビング」のために色々工夫していきたいものである。

番外編:防塵マスクとレギュレータ・作業用ゴーグルとダイビングマスク

 これは筆者が定期的に行く沖縄県のダイビングショップの例だが、冬場の設備補修やショップの改修等々の作業に関する話である。

作業時にどうしても粉塵が出るので、DIYショップなどで、”工事現場・工場御用達”の3M製使い捨て防塵マスクと、作業用ゴーグルを購入したいところ、しかしどうにも買う時間がない。

 そこで、作業時にタンクを脇に置きレギュレータ呼吸、目の防護にダイビングマスクを付けて作業実施。これなら粉塵対策は完璧!!!

文責:折原 俊哉(恵比寿潜酔会・懇親会系幹事)

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