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恵比寿潜酔会のブログ

マリンダイビングフェア 2024に行ってきました。

4月6日(土)に、マリンダイビングフェア2024に行ってきました。主催者変更後3回目のマリンダイビングフェアです。以下はその報告です。

1.入場待ち列は昨年と大体同じ感じ
# 昨年と同様、事前に来場時間登録を実施、会場であるサンシャイン文化会館ビル2Fに着いたのは9時52分ごろ、昨年と同様の長蛇の列を想定していましたが、そうでもない・・・でも筆者が到着して10分もしないうちに列が伸びました。
列はそろりそろりと進み会場入口ではマリンクリエイティブ社の奥山代表が来場者に挨拶なのでした。

2.かつての月刊誌のイメージの案内冊子
# 入場受付をすると「マリンダイビングフェア2024ガイド」という案内冊子を頂きましたが、これが立派で一瞬「マリンダイビング誌が復活したのか」と思いたくなるほど。
旧水中造形センター主催当時も含めて、一番立派な案内冊子ではないかと思いました。

3.完全には戻り切っていないリゾートブースと機材ブース
 昨年のレポートで「まだ完全復活とは言えないかなあという状況」と書きましたが、今年も完全復活とはちょっと言いにくい状況でした。
 政府観光局ブースかほぼそれに近いものがあったのはマリアナ、フィリピン、パラオ、タヒチ、ニューカレドニア、フィジーなどですが、グアムやハワイは無、モルディブはBlue K safariの単独ブースで、リゾート全般案内は無でした。それにしても最近のモルディブ高級リゾートの値上がりはすごいです。ボーナス全部つぎ込んでも行けません・・・。
今年は入り口に一番近いのがタヒチブース、これは意外でした。一番大きなブースはやっぱりフィリピン!不動の人気ですね。

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機材ブースは、タバタ、GULL、GARMIN、shearwaterはブースを出していましたが、Bism、mares、suunto、apollo、aqualungなどは無、以前と比べると機材関連はちょっと寂しいです。かつては入り口近くに陣取っていたオリンパス(現OM SYSTEM)は、今回は出口近くに小さなブースを出していました。

# 昨年と比べると全般的に混雑してきたなあという感じを受けましたそろそろまた2フロア分散かなあ・・・と思っていると、マリンダイビング誌最後の編集長だった後藤ゆかりさん登場、後藤さんに「1990年代末頃の本フェアに近い印象受けますけど」と話したところ「いわれてみるとそうかもしれませんねえ」との返事でした。

4.以前にお世話になったガイドとの再会、そして訃報・・・。
 マリアナブースでは、2007年以来何度もお世話になったショップのガイドさん2名と再会、短時間ですが旧交を温めることが出来たのでした。同時に、その当時にお世話になった同じショップの別のガイドさんが昨年病死されていたこともわかりました。これでサイパンのガイドさんの訃報を聞いたのはあのサミーちゃんに次いで2人目でした・・・。

5.ダイバーも歯が大事!
# 今回用品関係でちょっと注目したいのが、(株)EIDという会社が出展したグレープフルーツ種子抽出物を使った除菌剤とデンタルゼリー、東京大学との共同研究とのこと。除菌剤は日常生活用品に対してはファブリーズと同じように除菌に使ってもらいたい、ダイバーにはマウスピース等の除菌に使ってもらいたい、デンタルゼリーは虫歯予防等口腔ケアに、とのこと。今後の用途として、現在歯科治療時に口内塗布されるフッ化ナトリウムの代替も考えているようです。

6.ウェイトの宣伝
 ダイビング小物ではありますが、通常自分で買うことがないのがウェイト。今年はこのウェイトメーカーが出展しておりました。TSUNEYA(株)という名古屋の会社で、ダイビング用ウェイトの製作を始めたのは仕事仲間からの助言がきっかけだそうで、設立は2年前です。
鉛含有の廃材を溶融し鉛を取り出し、鋳型に入れてウェイトを製作するまでの映像を流していました。原料になる鉛含有物として古い水道管、車のホイール用のバランスウェイト等の展示もあり、金属リサイクルの一環を見せていただきました。恐らく雑誌等々にも殆ど載らない情報なので、非常に貴重な展示だと思いました。

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7.CMASのブース
# 指導団体コーナーは、PADI&PADIビレッジコーナーがブースを多数使っていましたが、その隣にCMAS JAPANのブースが!CMASブースの一角にDACSを擁するセントラルスポーツのブースがあり、体成分測定器で筋肉量や体脂肪量の測定を行っていました。これでもし体脂肪が多ければ「減圧症になりやすいですよ!当スポーツクラブに入会して体鍛えませんか!」というわけですね。筆者は新型コロナ禍以降に体成分測定をしたことがないので、測定を行いました。以前の測定結果(拙著「地球の潜り方 その59」参照)と同じ傾向であったので、一安心したのでした。

8.中国メーカーの躍進は止められない!
 一角にみかけない水中ハウジングのメーカーがあるなあと思って見たら、中国のSea frogsというメーカーでした。所在地はというとこれもお決まりのように(?)広東省の深圳です。
# 中国のレンズメーカーもそうですが、日本メーカーと似たような製品ばかりではないのだろうなと思ってカタログを見たら、OM SYSTEM(旧オリンパス)のTGシリーズのハウジングがありました。随分種類があるなあと思ってよく見ると、現行機の前世代のTG-6用だけでなく、TG-4やTG-5用のハウジングもあります。特に、TG-5・TG-6用はアルミ製ハウジングで耐水深100mのものもあります。TG-7に買い換える気はなく、前世代機や前々世代機を少し長く使いたい人にはお勧めでしょうか。
 これ以外にも、ブースではないですが、器材量販店のmicのカタログの裏表紙を見たら、そこに印刷されているのはHUAWEIのスマートウォッチでした。中国メーカー躍進ですねえ。

9.おまけ:ST WORLDの池袋店訪問
 ST WORLDブースに立ち寄ると、「池袋店Divenaviが開店したので、お時間がありましたらお立ち寄りください。このフェア期間中はアルコール2種類が試飲できますよ!」との案内がありました。
## 自分1人でアルコール類を飲むことは滅多にありませんが、たまにはいいか・・・と、訪ねてみました。場所は豊島区役所の近くです。なんとペットショップと同居という面白い形態、その中でサンミゲルとシンハービールを頂いたのでした。
応対してくれた若手社員さんに伺うと、ST WORLDは新型コロナ禍で会社規模を半分程度にしたそうですが、今後は様子を見ながら店舗の再開をしていくようで、今夏頃に大阪の店舗を再開する予定とのことです。でも寂しいのは渋谷駅近くの店舗がないこと・・・、今のST WORLDの本社は横浜です。マリンダイビングフェアのブースで「横浜に移ったなら“STW”じゃなくて“YTW”じゃない!」と言ったら「新宿駅前店の所在地はぎりぎり渋谷区ですよ!」と切り返されたのでありました・・・。

#来年は4月4日(金)~6日(日)の開催予定です。またレポートしたいと思います。

文責:折原 俊哉(恵比寿潜酔会・懇親会系幹事)