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恵比寿潜酔会のブログ
マリンダイビングフェア 2025に行ってきました。
4月5(土)に、マリンダイビングフェア2025に行ってきました。主催者変更後4回目のマリンダイビングフェアです。以下はその報告です。
1.入場待ち列は昨年より伸びたかな
事前に来場時間登録を実施、会場であるサンシャイン文化会館ビル2Fに着いたのは9時57分ごろ、昨年と同様くらいの列を想定していましたが、もっと伸びていて、屋外に出そうなくらいでした。
間もなく開場アナウンスがあり、列はそろりそろりと進み会場出入口付近ではマリンクリエイティブ社の奥山代表が列整理用のポールを微調整したりと動き回っておられました。昨年はTシャツ姿の軽快な服装だった奥山代表、今年はパーカー姿でした。「いや、寒いんでTシャツは今年はちょっと・・・」とのことでした。
2.更に立派になった案内冊子
昨年と同じく、入場受付をすると案内冊子を頂きましたが、これが昨年よりも更に立派、しかも「990円」と価格も付いています。もう「マリンダイビング誌」とほぼ同じ、でも内容はかつての「マリンフォト」「ダイビングスクール」「海と島の旅」も部分的に持ってきて合体させたような感じかな。
来場者アンケートの中には「マリンダイビング誌が出たら買うか?」の趣旨の質問もあり、本気で復活を考えているのかな??(現時点ではマリンクリエイティブ社の事業内容に「出版」はありません。)
3.入り口付近のリゾートブースの入れ替わり
昨年のレポートで「まだ完全復活とはちょっと言いにくい状況」と書きましたが、2019年以前を「正常」とすれば、今年も完全復活とはちょっと言いにくい状況でした。
政府観光局ブースかほぼそれに近いものがあったのはマリアナ、フィリピン、パラオ、タヒチ、タイ、インドネシアなどですが、グアムやハワイは無、ニューカレドニアはエアカランが日本路線を休止し日本支社も閉鎖したのでブース無でした。その代わりというわけではないと思いますが、タヒチブースは高砂淳二さんの写真&動画コーナーがありました。
今年は入り口に一番近いのがパラオとマリアナブース、その次に近いのがインドネシアとタヒチ、定番が戻ってきたという感じでした。一番大きなブースはやっぱりフィリピン!でした。
機材ブースは、タバタ、GULL、GARMIN、shearwaterに加え、今年はBismが復活、それでもかなり以前と比べると機材関連はちょっと寂しいですね。
GULLでおなじみのキヌガワは、Sプロの販売代理店であり・・・、と、今年からはダイブコンピュータのshearwaterの販売代理店業務も始めたので、これらを含めると、キヌガワ関連ブーが結構な面積でした。
今回は、夏発売予定のアルミ製フレームのマスクの展示もありました。価格は6万円超と結構なものです。
4.ウェイトの宣伝その2
昨年の本レポートで紹介した、ウェイトメーカーのTSUNEYA(株)ですが、今年も出展しておりました。要望に応じてラインナップを増やしたそうで、1.5kg玉と2.5kg玉が加わっていました。
5.CMASのブース
指導団体コーナーは、PADI&PADIビレッジコーナーがブースを多数使っていたのは昨年と同じ、その隣にCMAS JAPANのブースとその並びにDACSを擁するセントラルスポーツのブースがあるのも昨年と同じでした。
筆者は1月に胃の内視鏡手術で入院し体重が落ちたので、昨年と同じく体成分測定器で筋肉量や体脂肪量の測定を行ってもらいました。特に異常なもの(低筋肉量、低骨密度)はなく一安心したのでした。
6.潜水作業の会社さん
しばらく前から出展している渋谷潜水工業という、平塚に本社を置く潜水作業の会社がありますが、年々立派になるブース、今年は洋上発電風車のジオラマ付きでした。学生時代にダイビングを始めている人の入社が割と目立つそうです。
7.国内エリアにもこれまでにない地域の出展あり
沖縄、奄美、伊豆、房総、白浜、串本、柏島などは以前から出展していましたが、新型コロナ禍以降はこれまで出展のなかった地域からの出展が見られるようになりました。
今回注目したのは山口県柳井市のショップ「LOVE&BLUE」。瀬戸内海の周防大島近辺で潜るそうですが、第二次大戦中に謎の爆沈を起こし沈没した戦艦陸奥の残骸を潜るツアーがあります。(ホームページはこちら→https://www.loveandblue.com/)
もうひとつは、富山県朝日郡、あいの風とやま鉄道(旧北陸本線)越中宮崎駅近くのショップ「ダイブベース37」、富山県といっても新潟県(糸魚川市)との県境に近いところです。関西や中京のダイバーは北陸に来るといっても福井県までの方が多いそうで、主な客層は関東ダイバーとのことです。ポイントはショップからボートで5分程度のところが多く、1本ずつショップに戻ってくる形とのこと。(ホームページはこちら→https://divebase37.com/)
8.インドのタンクメーカー
昨年は中国メーカ躍進の記事を書きましたが、昨今の日中関係等からか今年は控えめ・・・?
その代わりというわけではないと思いますが、何とインドのタンクメーカー「AL-CAN CYLINDERS」がブースを出してアルミタンクを展示しており、インドの説明員の方は英語を話せる学生さんと思しき人物(?)を「臨時雇い通訳」にしていたようでした。
数十か国に出荷しているようで、欧州のCEマークも取得していますが、日本の商社等と代理店契約を締結しているわけではないように見え、日本ではスチールタンクが結構多いのにびっくりしている様子でした。かつての宮古島でのアルミタンク破損(2000年頃)の件を話したら、こちらを圧力容器の専門家と勘違いしたようで、「連絡先を教えてくれ」「このタンクはあなたから見て問題ないか?」と聞かれ、「私は圧力容器の専門家ではないので判断できないが、CEマークを取得できているのだから、品質は問題ないでしょう?」と話したのでした。
9.おまけ:人出不足対応サービス
最近の各種業界での人出不足対応、業務効率化需要で、「ナツメグラブス」という会社が出展していました。調べると、本社は米国サンフランシスコのようです。
問い合わせ対応等々に割く時間を極力短くして、本来業務であるガイディングや講習により時間をかけられるように、というのが目的で、業務効率化ツールをダイビング業界にも売り込んでいるようです。
来年は4月3日(金)〜5日(日)の開催予定です。来年もレポートしたいと思います。
文責:折原 俊哉(恵比寿潜酔会・懇親会系幹事)