安全管理・・・でも、ゴルゴ13が絡むというのも何だか・・・。
毎年9月頃に、東京ビックサイトで「ツーリズムエキスポ」が開催される。以前は「世界旅行博」といっていたが、年々拡大し、名称も変わり、ゆっくり回ったら1日では回り切れない大規模展示会になった。(筆者の既投稿のとおり)
今年(2017年)も筆者は行ったのだが、目に留まった小冊子を一つ紹介したい。
この展示会、多くは各国・地域の観光局や協会、航空会社、旅行会社、ホテルなどだが、わが国の官公庁も出展しており、外務省も出展している。そこで配っていたのが下の写真の小冊子である。
もちろん、ゴルゴ13の新作を外務省が宣伝している訳ではなく、ゴルゴ13が外交官になった訳でもない。海外での安全管理を紹介する小冊子で、主たる対象は旅行ではなく業務渡航である。
安全管理・危険回避について、危険なことばかりやっている人物に説明に絡んでもらう、というのは納得する。
しかし、それが「本名含め詳細は一切不明」「狙われたら米大統領でも助からない」デューク・東郷ことゴルゴ13というのは、ちょっとねえ・・・。劇画の中とはいえ、場合によっては官憲に追われる立場の者が絡むというのが、どうも違和感ありなのであった。
「危険なことをする外交官」といえば、織田裕二主演の「外交官・黒田康作」-2011年1月~3月放映を思い出すが、国民的長寿ドラマだったわけでもなく、インパクトが不足だろうか。
ゴルゴ13を使うことで「この冊子に書いてあることをやっても完全でない。危害を加えようとするものは、裏をかいてもやってくる」を強調したかったのだろうか・・・、外務省さん、本心は??
文責:折原 俊哉(恵比寿潜酔会・懇親会系幹事)