ティプタ・パスは緊張!
折原です。3月初旬にタヒチ・ランギロアに行ってまいりました。
今年(2012年)は特別公休が取得できるので、早めに取得してしまおうと考えているうちに、ポツリポツリと邪魔するように予定が入り・・・、と殆ど諦めていますが、結局それらが無くなった為、急いで予定を組みなおしました。
今回初めて、国際線航空券は自己手配、現地国内線&ホテル&送迎は旅行社手配、ダイビングは自己手配、と“バラ買い”を致しました。
さて、道中はいかに??
1.タヒチは秋口
パペーテ到着は現地時間で朝の8時過ぎ。飛行機を降りると、空には筋雲が出ていました。日本と季節が逆ですので、日本での「9月相当」になりますが、空はまさにそうなのでありました。でも陽が照りつけると暑い暑い!
ランギロアに到着したときは昼、カンカン照りの太陽はまだまだ夏です。
2.殆どひたすらパス・ダイブ
ランギロアのダイビングはダイビング誌でも紹介されているように、ティプタ・パスとアバトル・パスの2つのパスを潜ります。その日の時刻と潮まわりでエントリ-場所を変えます。
以前にランギロアに行ったエビ潜会員よりどんなダイビングかは聞いていましたが、やっぱりティプタ・パスは緊張しました!小走りに近いくらいの流れに乗ってのドリフトダイビングですが、一度キャニオン(パスの水底部にある谷)で流れの様子を見るために岩につかまって停まるのですが、その際に吐いた泡の流れ方を見たら、パラオのブルーコーナーなんてもんじゃありませんでした。(と、筆者は感じました。)
筆者のダイビングスキルでは写真を撮る暇なんてないです。(元々水中カメラ持ってないですが・・・。)
3.グレートハンマー
パスを流されて、リーフ内に入ると、透視度が落ちてきます。これは何処の環礁でも同じでしょう。ダイビング初日のこと、透視度が落ちたところで、目の前5メートルほどのところをすーっと横切る大きなヤツ・・・、何と体長5m近くあろうかと思われるグレートハンマーでした!
4.水中の雲
ティプタ・パスで潜ったうちの1本ですが、水中にまるで雲があるかのように、濁りが発生したことがありました。これは、潮どまりの際に発生することがある現象だそうです。写真でお見せできないのが残念です。
この濁りがだんだんひどく(大きく)なり、その中に入ってしまった(入らざるを得なくなった)ら、パスの水底部には行かず、脱するために中層をフィンキックでした。気が付いたら、かなり流されていました。「ここは普通のダイビングじゃないですよ」と言われましたがそのとおりでした。筆者のスキルではとてもここでバディダイビングは出来ません・・・。
5.ナイトロックス
数年前にモルディブに行った際もそうだったのですが、ヨーロッパ人ダイバーの多いところはナイトロックスがかなり普及しております。
ここタヒチも例外ではないようで、今回お世話になった「トップダイブ・ランギロア」では、ナイトロックスタンクでも空気タンクでも料金は同じでした。ガイドさんもナイトロックスタンクを使用しています。
しかも、PADIのエンリッチド・エア・ダイバースペシャリティの日本語教材が用意してあり(日本人ガイドのヒデヨさんがいるのでよく分からない部分は不自由なく質問可)、学科講習費用と申請料の合計で日本円で1万円程度であったので、筆者も受講しナイトロックスで潜りました。
6.マスクの曇り落とし
ダイビング初日ですが、筆者のマスクがダイビング終了後に曇っているのを見て、ガイドのヒデヨさんから「まだ油膜が残っているのでは?」と言われました。「いや、どうしても鼻から息を出してしまうのでこれが原因と思いますよ。」と話したところ、「ちょっと見てみましょう」と言われ、ヒデヨさんはマスクのレンズ部分を慎重にライターで炙りました。そうするとレンズ面は黒く変色・・・、やっぱり油膜なのでした。
その日の夜、ホテルのバーでマッチをもらい、マッチの火でマスクのレンズを炙り(その時だけ気分はスパイ大作戦のオープニング)、その後は買った直後と同じように歯みがきをつけて洗いました。翌日からは、ミントの香りのするマスクになったのでありました。
7.やっぱりフランス!料理は旨い!
今回ランギロアで泊まったホテルは「マイタイ・ランギロア」です。大手旅行社のツアーでよく使われる「ホテル・キアオラ」よりグレードは下ですが、設備は必要にして充分なものです。キアオラではポリネシアンショーが催されていましたが、マイタイ・ランギロアではこのような催事はありません。
日本人スタッフはおりませんが、レストランのメニューは日本語メニューが用意されており、注文に不自由なことはありませんでした。主に魚料理を注文しましたが、本国とは離れているとはいえここはフランス領、どれも美味しいものでした。特に注目はココナッツミルクで和えたマグロの刺身でした。ココナッツミルクにレモン汁が加わっており、この酸味との相性は絶妙でした!
フランス料理というと、「バターが多く使われているのでおなかに重い」というイメージがあり、筆者もそうなのですが、ココナッツミルクを用いたメニューはおなかに重いということはありませんでした。
今から1年半ほど前の月刊ダイバーにタヒチ特集があり、このホテルが出ていました。その中で「ハンバーガーがボリューム満点」と出ていたので、筆者も食べてみました。200gくらいありそうなハンバーガーパティはなかなかの味で、フレンチフライポテトの量が多く、確かにおなか一杯になりました。これが唯一食べた肉料理でした。
8.最後のオチ
筆者の単独旅行といえばトラブルが付き物(?)ですが、今回はランギロアからパペーテに移動する日の朝に、ホテル・マイタイ・ランギロアのほぼ全体が少なくとも2時間30分間断水しました。日本人なら相当にイライラしますが、他の客(フランス人、スペイン人)はあまりイライラしていませんでした。国民性ですかねエ・・・。
9.土産
タヒチというと、すぐ思い出すのは真珠ですが、どんな安いものでも1万円近くするようで、とても手が出ません。(職場の人数分を簡単には買えません。給料が吹っ飛びます。)
では、菓子類でタヒチ産はないのかと探したら、「NOANOAチョコレート」というココナッツ風味のチョコレートがタヒチ産でした。これがお手軽土産には最適でしょう。
あと、タヒチアンミュージックのCDも買ってみました。これ以外にもうひとつ土産を買ったのですが、何を買ったかは・・・内緒にします。
ということで、ダイビング紀行なのか何なのか分からない旅行記でした。
by Orichan