EbiBlog
恵比寿潜酔会のブログ
奄美大島最新事情
ゴールデンウィークの前半、知人を訪ねがてら奄美大島に潜ってきました。奄美は実に24年ぶり。ばしゃ山村リゾート内にはすでにダイビングサービスは無く、マリンプロジェクトカツで働いていた方々は、みなさん散りじりになっているそうな。
それでは、久しぶりの奄美の最新事情を思いつくままご紹介。奄美に潜りに行く方のご参考になれば幸です。
鹿児島空港に遅れて着いて、奄美行きに滑り込んだのですが、待っていたのはボンバルディア機。さすがのJALもこの度の一件で、ガラガラの大型機を飛ばすのはもとが取れないことに気がついたらしいのですが、よりにもよってQ400じゃなくてもいいのに。ターボプロップだかなんだかのエコな航空機とか書いてありましたが、平たく言って双発のプロペラ機なのでした。もともと飛行機が極めて苦手な私にボンバルディアはちょっと冗談きつ過ぎだ、と頭の中でぶつぶつ言いつつ、目が安全のしおりを見つめたまま凝固しているうちに、無事奄美空港に到着。とってもハードなランディングで座ったまま腰が抜けるおまけ付きでした。
ご存知のように奄美大島のダイビングは、北部と南部に分かれます。空港と首都である名瀬が北部にありますので、今回は北部の龍郷湾にて4ダイブしました。
お世話になったダイビングサービス・ティーダは、県道81号線の龍郷湾沿いにあります。近くには西郷さんの屋敷跡やら、西郷隆盛ゆかりの史跡が点在しています。奈良県出身のオーナー木本さんは、一人で操船、ガイド、送迎を切り盛りするきれい好きの好青年。ちなみにショップ建家も木本さんのセミハンドメイドだそうです。
今回は、2日間で4ダイブしました。水温21度と例年よりちょっと冷たい水温と言うことでしたが、やはりこの季節はまだ冬仕様の装備じゃないとキツかったのでした。南方系のダイバー(島内のお客さん)はドライで潜ってました。
ご一緒した方の中に、最近のゲリラ豪雨で家を流された地元の紳士と、今回の大地震で家を失った宮城県のカップルがいらっしゃいました。悲劇にめげない精神力に脱帽。お元気で頑張っていただけるようお祈りいたします。
奄美の北部の海は、視界一杯に広がる砂地に点在する小さい根を巡るダイビングスタイルです。今回は東シナ海側のみでしたが、記憶では太平洋側も同様で、白い砂が印象に残っています。龍郷湾の内側は、どんな風でもどこかに潜れるマクロスポットです。もう少し水温が上がると、様々なハゼ軍団が見られるそうです。それと、ウミガメ遭遇率も高いとのことで、今回もしっかり出会えました。
木本さんのガイドはマクロ派にバッチリです。奄美に潜りに行く時はティーダ、おすすめです。
民宿「さとの家」は龍郷湾の南端、県道58号線からちょっと入った墓地の先にありました。2Kバストイレ付きで3,500円也。朝食は500円です。朝ご飯は関東の民宿と一味違うオカズお重入りです。野菜もたっぷりで美味しかったです。
ティーダではダイビングの準備をして車に乗り込み、1分足らずの港に停めてある木本さんのボートに乗り込んで出発します。その船着き場の真ん前に「うに丼」の幟が何本かはためいているのが目に入るのですが、そこが漁師料理「番屋」でした。事前に木本さんから情報収集したところ、ウニ丼と言っても本土で食べる馬糞ウニとかでなく、地元で取れるシラヒゲウニということでした。地元の方々はほぼ皆大好きなウニらしいのですが、我々の抱いているウニの食感とちょっと違うらしい。ということで、お昼に食べてみました。ちょっとズルっとした舌触りでしたが、美味しくいただきました。確か海鮮丼1,500円也。
奄美大島の郷土料理と言えば鶏飯(けいはん)です。冷やし中華のチキンバージョンをご飯に乗せて、鶏のお出汁をかけていただく奄美独特のご飯です。もちろん定番通り食べに行きました。けいはん「ひさ倉」は県道58号を名瀬市に向かう途中にある馬鹿デカいファミレス風の鶏料理屋さんです。セットメニューは鶏飯に、鳥刺しか焼き鳥かどちらか選べる二者択一制。鳥刺しいろんな部位盛り合わせを美味しくいただきました。
最終日飛行機に乗る時間までちょっと余りが出たので、ばしゃ山村リゾートに寄ってジュースなど飲んでみました。リゾートしたいならここに泊まるのもよろしいかと思います。
朝から土砂降りの豪雨がお昼過ぎまで続いた最後の日、空港でもボードの表示が天候調査中のまま。ドキドキしながらQ400に再び乗って帰路につきました。鹿児島で乗り換えた飛行機がこれまたMDで、急角度で上昇しながら旋回する絶妙の趣向を満喫しながら奄美大島を後にしました。お粗末でした。
by に〜み